先に結論
毛量が多い人の髪が乾きにくい最大の理由は、「1本1本の髪が太いから」とは限りません。実際の乾燥時間を長くしやすいのは、髪が何層にも重なり、根元や内側へドライヤーの風が届きにくいことです。

乾かし残しやすい部位として、髪の重なりが多い後頭部と耳上あたりの根元を挙げています。また、髪が長い人や毛量の多い人は、左右の耳前と後ろに分け、さらに毛量が多ければ上下にも分けて、下の部分から乾かし始める方法を案内しています。
つまり、毛量が多い人の時短で最優先したいのは、
高温にする
毛先を先に乾かす
とにかく長時間風を当てる
ことではありません。
優先順位は、
タオルドライで根元の余分な水分を取る
前髪・頭頂部など形が崩れやすい根元を先に乾かす
髪を大きく分ける
後頭部や耳上の下層根元へ風を通す
根元から毛先方向へ乾かす
乾いた部分へ温風を当て続けない
最後に全体の乾き残しを触って確認する
です。
「毛量が多い=最高温度で一気に乾かす」と考えると、外側や毛先だけ先に乾き、内側が湿ったままになることがあります。すると、翌朝に根元がつぶれる、後頭部だけうねる、毛先だけパサつく、といった乾きムラが起こりやすくなります。乾かす順番と時間の使い方まで見直すなら、入浴後すぐに髪を乾かせないときの優先順位もあわせて確認できます。
時短のポイントは、温度を上げることではなく、風が通る道をつくることです。
毛量が多い髪はなぜ乾きにくい?
髪を乾かすとき、ドライヤーの風が直接当たるのは主に外側です。
毛量が少なければ、指を入れるだけでも根元や内側へ風が入りやすいですが、毛量が多いと、
表面の髪
中間の髪
内側の髪
頭皮に近い根元
が重なっています。
この重なりが厚いほど、風は外側で遮られ、内側へ届きにくくなります。
毛量の多い人について、髪を左右と後ろに大きく分け、さらに上下に分けて下から乾かす方法を紹介しています。これは、重なった髪を一時的に減らし、根元へ風を直接送りやすくするためです。
また、濡れた髪の絡まりが減ると髪と髪の間に水の通り道ができ、乾きやすくなることも示されています。つまり、毛量が多い人では、単に風量だけではなく、「髪同士がどれだけ重なり、どれだけ風の通り道があるか」が乾燥効率に関わります。
毛量が多い=髪が太い、ではない
ここは前の記事と同じく重要です。
毛量は、髪の本数や密度、見た目の量感に関係します。
毛径は、1本の髪の太さです。
そのため、
細い髪+毛量が多い
太い髪+毛量が多い
の両方があります。
細い髪でも本数が多ければ、内側へ風が入りにくく、乾燥に時間がかかることがあります。逆に、太い髪でも毛量が少なく短ければ、必ず長時間かかるとは限りません。
毛量が多い人の乾燥時間を考えるときは、
- 毛量
- 長さ
- 髪の重なり
- ドライヤー風量
- タオルドライ後の残水量
を見るほうが実用的です。
時短ポイント1:タオルドライは毛先より根元を優先する
ドライヤーを始める前に、どれだけ余分な水を減らせるかで時間は大きく変わります。
タオルドライでは髪を強くこすらず、毛先はタオルで包んで水分を取り、頭部ではタオルの上から指の腹で根元の水分を取る方法を案内しています。そして、根元部分の水分をしっかり取ると効率よく乾かせるとされています。
毛量が多い人がやりがちな失敗は、ロングの毛先を何度もタオルで絞る一方、頭皮近くの根元がびしょびしょのままドライヤーを始めることです。
時短したいなら、
したたり落ちる毛先の水分をタオルで挟んで取る
タオルを頭にかぶせる
頭頂部、後頭部、耳上、襟足の根元を指の腹で押さえる
髪をこすり合わせない
とします。
毛量が多いほど、根元に残っている水分量も全体では大きくなります。最初の1〜2分をタオルドライへ使うほうが、その後ずっと熱風を追加するより効率的な場合があります。
時短ポイント2:最初から全部下ろしたまま乾かさない
毛量が多い人の時短で最も効果が出やすいのがセクショニングです。
難しく分ける必要はありません。
まず、
左サイド
右サイド
後頭部
の3ブロックで十分です。
さらに後頭部が厚いなら、
上段
下段
へ分けます。
最初に下段を出し、上段を軽く持ち上げるか留めます。そして、耳上、後頭部、襟足の根元へ直接風を送ります。
ここで大切なのは、美容室のように細かく何十区画にも分けることではありません。
目的は、外側の髪を一時的によけて、内側へ風を通すことです。
長い髪や毛量が多い人は、左右の耳前と後ろに分け、毛量が多ければさらに上下に分けて下から乾かす方法を紹介しています。
時短ポイント3:根元を先に乾かす
毛量が多いと毛先へ意識が向きやすいですが、根元が濡れたままでは全体が整いません。
乾かし方の基本として、まず根元をしっかり乾かすことを挙げています。根元を頭皮から浮かせて乾かすと、髪が動きやすくなり、中間〜毛先の毛流れも整えやすくなります。
毛量が多い人は、
- 前髪の根元
- 頭頂部
- 耳上
- 後頭部
- 襟足
のように、根元を順番に確認します。
「後ろは見えないから最後」で放置すると、表面と前側は乾いているのに後頭部だけ湿っている、という乾きムラが起こりやすくなります。
後頭部は、頭の丸みの上側と下側で風の角度を変えると入りやすくなります。上側は上から斜め下、丸みの下は横〜斜めから風を入れます。
時短ポイント4:高温より風量と距離を使う
乾かないと、温度を上げれば早いと考えがちです。
しかし、毛量が多い場合のボトルネックが「内側へ風が届かないこと」なら、温度だけ上げても外側が先に熱くなります。
風量が多いドライヤーを手ぐしで使うと、乾き具合や髪に当たる温度を把握しやすく、髪が熱くなりにくいとされています。
時短したいときは、
風量を確保する
ドライヤーを一か所へ固定しない
指で根元を小刻みに動かす
外側の髪を持ち上げて内側へ風を入れる
乾いた部分は風の中心から外す
ことを優先します。
「強い熱を一か所へ当てる」のではなく、「風を必要な場所へ移動させる」と考えてください。
時短ポイント5:毛先へ直接風を当てすぎない
毛量が多いロングでは、毛先が視界に入りやすいため、最初から毛先をばさばさ動かしながら乾かしがちです。
しかし、根元から毛先方向へ風を送ることを基本とされています。根元を先に乾かし、その後、毛流れをそろえながら中間〜毛先へ移ります。
毛先へ直接強い風を当て続けると、毛先だけ先に乾き、内側は湿ったままになることがあります。
すると、内側を乾かすために再び長時間ドライヤーを使うことになり、すでに乾いた毛先へも熱が当たり続けます。
これを防ぐには、毛先が先に乾いてきたら、毛先を手で外側へよけ、まだ湿っている根元や内側だけに風を入れます。
時短ポイント6:絡まりを減らす
毛量が多い髪は、濡れていると髪同士が密着し、絡まりやすくなります。
絡まったまま乾かすと、
指が通らない
風の通り道ができない
同じ場所へ長く風を当てる
毛先を何度もとかす
という悪循環になります。
濡れた髪の絡まりを減らし、髪と髪の間へ水の通り道ができると、乾きやすくなることを研究で示しています。また、濡れ髪は摩擦で傷みやすいため、タオルやブラシで強くこすらないことも重要です。
必要なら、洗い流さないトリートメントなどを薄く使い、指通りを確保します。
ただし、時短したいからといって重いオイルを大量に使う必要はありません。根元まで油分を広げると、乾いた後に重く見える場合があります。
毛量が多い+ロングの最短ルーティン
- STEP1 タオルで毛先の水滴を取る絞らず、包んで押さえます。
- STEP2 根元をタオルで押さえる頭頂部、後頭部、耳上、襟足まで。
- STEP3 前髪と頭頂部を先に乾かす形が崩れやすい場所を最初に整えます。
- STEP4 3ブロックに分ける左、右、後ろ。
- STEP5 後頭部を上下に分ける毛量が多ければ下層から。
- STEP6 根元へ直接風を送る指を入れて髪を浮かせます。
- STEP7 根元から中間へ毛流れをそろえながら進みます。
- STEP8 毛先は最後乾いた毛先へ熱を当て続けません。
STEP9 全体を触って確認
後頭部、耳上、襟足、前髪内側に冷たさや細かな束感が残っていないか見ます。
この順番なら、表面だけ乾いて内側が残る「やり直し」を減らせます。
ショートでも毛量が多い場合
ショートはロングより乾燥時間が短いことが多いですが、毛量が多い場合は後頭部と耳上に乾き残しが出ることがあります。
ショートでは、
前髪
頭頂部
つむじ
後頭部
耳上
の根元へ風を入れます。
特に、トップが広がりやすいからと最初から上から押さえつけるように乾かすと、根元が寝たまま乾き、シルエットが重く見える場合があります。同じ悩みを別の条件から確かめるなら、濡れた髪のまま寝るとどうなるもあわせて確認できます。
最初は根元を起こし、乾いた後に必要な場所だけ収めるほうが整えやすくなります。
ボブで毛量が多い場合
ボブは「表面が乾いたのに内側が湿っている」が起こりやすい長さです。
耳上から後頭部の内側を上下に分け、下段から乾かします。
外側の表面を先に完成させず、
- 下段根元
- 上段根元
- 中間
- 毛先
の順にします。
首まわりの内側が湿っていると、翌朝そこだけハネたり、寝ぐせが出たりしやすくなります。
毛量が多い+くせ毛の場合
くせ毛で毛量も多い場合、ただ乾かすだけでは広がりやすいため、時短と仕上がりの両方を見る必要があります。
根元を乾かす段階では、細かくブラシを入れず、指で風を通します。
根元がある程度乾いたら、根元から毛先方向へ手ぐしを通し、毛流れを大まかにそろえます。
乾く間際だけ必要に応じてブラシを使います。
最初からブラシで全部を引っ張りながら乾かすと、毛量が多い人では時間がかかり、腕も疲れ、同じ毛先へ熱を当てる時間が長くなりやすくなります。
毛量が多い+ブリーチ・カラー毛の場合
毛量が多いと「なかなか乾かないから強く熱を当てたい」と感じますが、毛先がすでにダメージを受けている場合は、乾いた毛先への加熱時間を増やさないほうが重要です。
傷んだ髪表面がなめらかでないと、毛流れをそろえにくく、絡まりやすいとされています。
このタイプは、
タオルでこすらない
必要なら絡まりを先にほどく
薄くアウトバスを使う
根元と内側を優先
乾いた毛先は風から外す
とします。
毛量が多いからといって、毛先へ長時間熱を当てる必要はありません。
「全部自然乾燥して最後だけドライヤー」は時短?
一見ラクですが、毛量が多い人では逆に時間がかかる場合があります。
自然乾燥では表面や毛先から先に乾き、根元や内側が残りやすいことを説明しています。
毛量が多い人が長時間放置すると、
- 表面は乾く
- 毛先も乾く
- 内側はまだ湿っている
- 最後に内側を乾かすため長時間ドライヤー
- すでに乾いた外側にも再び熱が当たる
という流れになりがちです。
時短を狙うなら、洗髪後に少し休むとしても、根元と内側がまだ湿っているうちにドライヤーを始めるほうが風の配分を管理しやすくなります。
時短のためにやりがちな失敗
失敗1 最高温度にする
毛量が多い問題は、温度不足ではなく風が内側へ届いていないことがあります。
- 失敗2 髪を全部下ろしたまま乾かす表面が壁になり、内側へ風が入りにくくなります。
- 失敗3 毛先から乾かす毛先だけ先に乾き、根元が残ります。
- 失敗4 後頭部を最後に回す見えにくい場所こそ乾き残しやすいです。
- 失敗5 タオルで強くこする濡れ髪同士の摩擦が増えます。
- 失敗6 絡まったまま風を当てる風の通り道が減り、指が入らなくなります。
- 失敗7 乾いた毛先に温風を当て続ける内側を乾かすときは、乾いた部分を風から外します。
- 失敗8 固定時間だけで終了する
10分、15分ではなく、根元と内側の手触りで判断します。
編集部の:5区画チェック
乾燥終了前に、5区画だけ触って確認します。
- CHECK1 前髪の内側冷たさ、束感がないか。
- CHECK2 頭頂部の根元さらさらしているか。
- CHECK3 耳上毛量が重なりやすい場所です。
- CHECK4 後頭部の内側表面ではなく指を中へ入れて確認します。
- CHECK5 襟足首側に湿りが残っていないか。
この5区画が乾いていれば、「外側だけ乾いて終わった」失敗を減らせます。
まとめ:毛量が多い人の時短は「分ける・根元・風量」
毛量が多い人の髪が乾きにくいのは、単純に1本1本が太いからではありません。
髪が何層にも重なり、根元や内側へ風が届きにくいことが大きな理由です。
後頭部と耳上の根元を乾かし残しやすい部位として挙げ、毛量が多い人には、髪を左右・後ろに分け、さらに上下に分けて下から乾かす方法を案内しています。
時短の基本は、
- 根元のタオルドライ
- 前髪・頭頂部
- 左右・後頭部に分ける
- 下層の根元
- 上層の根元
- 中間
- 毛先
5区画チェック
です。
毛量が多いからといって、最高温度で一気に乾かす必要はありません。
風量を使い、髪を分け、必要な場所へ風を直接送るほうが効率的です。
そして、乾いた毛先へ熱を当て続けず、まだ湿っている根元と内側へ風を移します。
「早く乾かす」は「強く熱する」ことではありません。
「風が通る道をつくり、乾いた場所から風を外す」ことです。

よくある質問
Q. 毛量が多い人はドライヤーを高温にしたほうが早い?
温度だけを上げるより、髪を分けて根元と内側へ風を通すほうが重要です。外側だけ熱くなり、内側が湿ったままでは時短になりません。
Q. 毛量が多い人は何ブロックに分ければいい?
まず左・右・後ろの3ブロックで十分です。後頭部が厚い場合は上下に分け、下段から根元を乾かします。
Q. 毛量が多いロングは毛先から乾かすべき?
基本は根元からです。毛先を先に乾かすと、内側を乾かしている間に乾いた毛先へ熱が当たり続けることがあります。
Q. 自然乾燥を長くしてからドライヤーにすると時短?
毛量が多い人では、表面や毛先だけ先に乾き、内側が残る場合があります。根元・内側が湿っているうちに風を入れたほうが乾きムラを管理しやすくなります。
Q. 乾いたかどうかはどう確認する?
前髪内側、頭頂部、耳上、後頭部内側、襟足を触り、冷たさや細かな水分束がなく、さらさらしているか確認します。
毎日乾かす時間が長いなら、髪型側も見直せる
毎晩20分以上ドライヤーが必要、後頭部だけ乾かない、ロングの内側がいつも湿る、毛量が多くて朝の再セットにも時間がかかる場合は、ヘアケアだけでなく、長さ、毛量調整、レイヤー、前髪設計が生活スタイルに合っているかも確認できます。
サイト内の診断では、髪質、毛量、現在の長さ、毎朝・毎晩使えるセット時間などから、候補となる髪型を3つ提案します。
